三島由紀夫研究
三島由紀夫の生誕八十年、没後三十五年に当たり、さまざまな行事が行われているが、三島研究に従事するわれわれは、研究誌「三島由紀夫研究」(当面、年二回刊行)を創刊することにした。
三島由紀夫の存在がいまやいかに大きくなっているか、言うまでもなかろう。今後、ますます大きくなり、昭和文学ばかりでなく、明治、大正の文学、今日およびこれからの文学を考える上でも、重要さを増すに違いない。それとともに、日本の古典、その底に横たわる思想、海外の文芸との係わりを考察する上でも、欠くべからざる存在となっている。このような三島の文学と取り組むことは文学がひどく疎かにされている今日、とくに重要な意味を持つと信ずる。
ただし、そうであればあるほど、さらに視野をひろげ、多角的、柔軟に、恣意に陥ることなく、考究することが必要である。一定の立場に囚われず、いわゆる作家研究の枠からも自由に、各国の言語、文化の違いを深く認識したうえで、その障壁を越え、推し進めなくてはなるまい。
また、同時代を生きた人々が年々少なくなり、貴重な証言、生きた記憶が失われつつあり、それらを可能な限り記録し、新たに掘り起こしておくことも、研究の基礎固めのための緊急課題となっている。その一方では、年々研究論考の数が増え、それらを把握、見渡し、活用するのが難しい状況になっている。
こうした今日のさまざまな問題に応えるためには、継続的に努めることが必要と考えた。微力なわれわれであるが、出来る限りのことをして行きたいと思っている。その意図するところをご推察の上、ご協力、ご支援を広くお願いする。
三島由紀夫のエンターテインメント1(三島由紀夫研究㉔)
責任編集 | 松本 徹・佐藤秀明・山中剛史・有元伸子・久保田裕子 |
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本体価格 | 2,500円+税 |
ページ数/判型 | 162/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-97-4 C0095 |
発行日 | 2024年5月15日 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫のエンターテインメント1 《《山中湖文学の森 三島由紀夫文学館第18回レイクサロン 特別講演》 現代小説は古典たり得るかという問い ―垣間見たミシマさんの〝素顔〟…講師 藤田三男 文庫本読者による、三島由紀夫作品のエンターテインメント性をめぐる小考察…杉山欣也 三島由紀夫「純白の夜」論―エンターテインメント小説への挑戦―…九内悠水子 三島由紀夫『夏子の冒険』論…藤田 佑 占領下・銀座の生態学―三島由紀夫『につぽん製』論―…本橋龍晃 三島由紀夫「女神」論―『婦人朝日』連載小説との関係からみえるもの―…中元さおり 三島由紀夫『幸福号出帆』論―昭和三〇年の「新聞小説」―…木谷真紀子 三島由紀夫「お嬢さん」―純潔とエンターテイメント…光石亜由美 現代演劇のアダプテーション―三島由紀夫『鹿鳴館』における歌舞伎の方法…久保田裕子 ●評 伝 ・作品史 戯曲の多様な展開―『近代能楽集』から『鹿鳴館』へ―…松本 徹 ●資 料 三島由紀夫著「肉体の学校」について…犬塚 潔 昭和十九年学習院式事録について…三輪太郎 一九五〇年前後の三島由紀夫と大阪の新興夕刊紙―新資料三点…斎藤理生 ●断 想 追悼・田中美代子さん…佐藤秀明 追悼文・田中美代子…犬塚 潔 ●書 評 伊藤禎子 著『円環の文学―古典×三島由紀夫を「読む」』…木村朗子 長和由美子 著『手記 三島由紀夫様 私は森田必勝の恋人でした』…篠原 裕 平野啓一郎 著『三島由紀夫論』…梶尾文武 レーザ・チャッパローニ・ラ・ロッカ 編『ミシマ・モノガタリ』…村松真理子 ミシマ万華鏡 山中剛史/有元伸子/久保田裕子/佐藤秀明 編集後記…佐藤秀明 |
三島由紀夫・短篇小説2(三島由紀夫研究㉓)
責任編集 | 松本 徹・佐藤秀明・山中剛史・有元伸子・久保田裕子 |
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本体価格 | 2,500円+税 |
ページ数/判型 | 146/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-88-2 C0095 |
発行日 | 2023年4月25日 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫・短篇小説2 《山中湖文学の森 三島由紀夫文学館 第17回レイクサロン 特別講演》 三島由紀夫の存在論―…講師 平野啓一郎 「酸模(すかんぽう)」とモダニズム―あるいは一九三〇年代後半における〈空洞〉…鈴木貴宇 コント・新聞・一九五〇―三島由紀夫「日食」論―斎藤理生 三島由紀夫「手長姫」論―「クレプトマニア」の視座から―山根由美恵 「ゲーム」前夜の「物語」―三島由紀夫「雛の宿」試論―大西永昭 水の都/水の影―三島由紀夫『橋づくし』考―幸田文『流れる』を媒介にして―関 礼子 三島由紀夫「孔雀」にみる創造神―中井英夫「虚無への供物」との比較から―小松史生子 「蘭陵王」試論―音楽の言語化をめぐって―和田 崇 ●評 伝 「終末感」の最中から 『純白の夜』『愛の渇き』『青の時代』…松本 徹 ●資 料 三島由紀夫著「盗賊」について…犬塚 潔 ●断 想 加曽利達孝さんのこと…佐藤秀明 ●書 評 藤田佑 著『小説の戦後―三島由紀夫論』―田中裕也 Thierry Hoquet 著 Mystère Mishima (『ミステール・ミシマ』)―竹本俊雄 ミシマ万華鏡 山中剛史/有元伸子/久保田裕子/佐藤秀明 編集後記 佐藤秀明 |
三島由紀夫の方法(三島由紀夫研究㉒)
責任編集 | 松本 徹・佐藤秀明・山中剛史・有元伸子・久保田裕子 |
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本体価格 | 2,500円+税 |
ページ数/判型 | 144/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-79-0 C0095 |
発行日 | 2022年4月25日 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫の方法 『夜の車』考「大日本帝国の崩壊」の渦中で―松本 徹 三島由紀夫の方法としての写真と映画―山﨑義光 三島由紀夫と石原慎太郎の文学と政治−久保田裕子 映画『憂国』の方法―山内由紀人 三島由紀夫論―木村 修 「見かけ」=「ドグマ」から「戦後文学」へ 三島由紀夫とラカンをめぐる研究動向に関する一考察―柳瀬善治 〈意識と無意識との卍がため〉という方法―三輪太郎 ●資 料 三島由紀夫写真集「憂国」 ―犬塚 潔 ●断 想 『三島由紀夫VS音楽』補遺―宇神幸男 小さな文学館の日乗―杉田欣次 ●資料紹介 「豆自傳−斎藤理生 蓮田善明と三島由紀夫「蓮田善明と『文藝文化』」展を開催して―片桐まい ●書 評 福田大輔著『筋肉のメランコリー ラカンとともに読む三島由紀夫』 ―柴田勝二 日比野 啓著『三島の子どもたち 三島由紀夫の「革命」と日本の戦後演劇』 ―嶋田直哉 藤田三男著『三島由紀夫点綴』 ―佐藤秀明 井上隆史・田尻芳樹 他編著『三島由紀夫小百科』 ―宮西忠正 三島由紀夫・篠山紀信・横尾忠則『OTOKO NO SHI』 ―佐藤秀明 * ミシマ万華鏡―山中剛史/有元伸子/久保田裕子 編集後記―佐藤秀明 |
三島由紀夫・『作家論』(三島由紀夫研究㉑)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 160/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-71-4 C0095 |
発行日 | 2021年4月25日 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫・『作家論』 三島由紀夫「森鷗外」の奇縁-「憂国」と『堺港攘夷始末』、そして『雁』-酒井 敏 鏡花を読む三島由紀夫-種田和加子 肉体を見るのは誰か-三島由紀夫の『金色の死』論を読む-中村ともえ 異界の語り方-三島由紀夫における内田百閒論-河野龍也 三島由紀夫による稲垣足穂入門-「男性の秘密」へのいざない-高橋孝次 ミシマ・コントラ・カワバタ-『作家論』の中の「川端康成」/三島由紀夫の中の川端康成-原 善 三島由紀夫と私小説-勝又 浩 三島由紀夫『作家論』-林房雄-副田賢二 ●寄 稿 三島由紀夫は「女系天皇」を「容認」していたか?-篠原 裕 ●資 料 三島由紀夫と藤野一友-犬塚 潔 〈三島没後五十年〉クロニクル-山中剛史 ●書 評 西 法太郎著『三島由紀夫事件50年目の証言-警察と自衛隊は何を知っていたか』-久保田裕子 宇神幸男著『三島由紀夫vs音楽』-中元さおり 浜崎洋介著『三島由紀夫-なぜ、死んでみせねばならなかったのか』-福田 涼 安岡 真著『三島事件-その心的基層』-藤田 佑 三島由紀夫研究会編『「憂国忌」の五十年』-浅野正美 犬塚 潔著『三島由紀夫と死んだ男-森田必勝の生涯』-山中剛史 井上隆史著『暴流の人-三島由紀夫』-有元伸子 佐藤秀明著『三島由紀夫-悲劇への欲動』-梶尾文武 * ミシマ万華鏡-山中剛史/佐藤秀明 編集後記-佐藤秀明 |
『豊饒の海』の時代(三島由紀夫研究⑳)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 130/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-64-6 C0095 |
目次内容 | 特集 『豊饒の海』の時代 『春の雪』における翻訳文学受容綾倉聡子を中心に―福田 涼 三島由紀夫『豊饒の海』における〈タイ〉王族・留学生・バンコクでの現地調査から―木谷真紀子 小説『蘭陵王』の真実―関河眞克 一九七〇(昭和四五)年の両部曼荼羅―関谷 喬 『天人五衰』の構想について海を見る少年(二)―佐藤秀明 * エロスの神話域へ『熱帯樹』について―松本 徹 * 講 演 第3回 三島由紀夫とアダプテーション研究会 映画『美しい星』の世界制作の現場から 講師 吉田大八 司会 有元伸子・久保田裕子・武内佳代 * ●資 料 三島由紀夫と田中美代子―犬塚 潔 ●資料紹介 「青山京子の良さ」―斎藤理生 ●紹 介 いまの神島―浅野正美 ●シンポジウム報告 パリの三島シンポジウム―トマ・ガルサン ●印象記 三島由紀夫文学館の20周年記念フォーラムに参加して―本阿弥 清 * ミシマ万華鏡―佐藤秀明/山中剛史 編集後記―佐藤秀明 |
三島由紀夫・豊饒の海(三島由紀夫研究⑲)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 136/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-56-1 C0095 |
目次内容 | 特集 豊饒の海 「豊饒の海」構想の基本―松本 徹 三島由紀夫『春の雪』におけるシャム王室と留学制度―久保田裕子 アダプテーション作品の生態学 三島由紀夫「春の雪」アダプテーションの諸相―山中剛史 『豊饒の海』における老い―細谷 博 『天人五衰』論透と絹江、もう一つの物語・再考―有元伸子 『天人五衰』の構想について海を見る少年(一)―佐藤秀明 《インタビュー》初の『豊饒の海』舞台化を演出マックス・ウェブスター氏に聴く―マックス・ウェブスター、井上隆史(聞き手)、今関裕太(翻訳) * 鼎 談 「こころで聴く 三島由紀夫Ⅶ」アフタートーク 近代能楽集「綾の鼓」をめぐって―宮田慶子・松本 徹・佐藤秀明・山中剛史(司会) * 『三島由紀夫』を読み直すこと―ガルサン・トマ * ●資 料 三島由紀夫の輪廻について―犬塚 潔 ●印象記 山中湖文学の森 三島由紀夫文学館第14回レイクサロン講演 三島由紀夫文学館「レイクサロン」―工藤正義 猪瀬直樹氏の講演「『ペルソナ 三島由紀夫伝』で描きたかった三島由紀夫の素顔」を聴いて―坂田達紀 ●書 評 松本 徹著『三島由紀夫の思想』―もうひとりの三島由紀夫へ―富岡幸一郎 井上隆史著『「もう一つの日本」を求めて』―アレクサンダー・リン 山本舜勝著『我が生涯と三島由紀夫と』―井上隆史 * ミシマ万華鏡―佐藤秀明/山中剛史/松本 徹 編集後記―佐藤秀明 |
三島由紀夫と澁澤龍彦(三島由紀夫研究⑱)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 140/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-40-2 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と澁澤龍彦 山中湖文学の森 三島由紀夫文学館第13回レイクサロン講演 三島由紀夫の観た梨園花街―講師 岩下尚史/司会 佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 三島由紀夫と澁澤龍彦―『血と薔薇』創刊号をめぐる一考察―朴秀浄 三島由紀夫共訳『聖セバスチァンの殉教』の位置―〈帰郷(ハイムケール)〉のトリガー―山中剛史 澁澤龍彦『高丘親王航海記』から見る三島由紀夫『豊饒の海』―跡上史郎 願望としての転生譚―『豊饒の海』批評から『高丘親王航海記』へ―安西晋二 * 鼎 談 「こころで聴く三島由紀夫Ⅵ」アフタートーク 『近代能楽集』「熊野」をめぐって―宮田慶子・松本 徹・山中剛史・佐藤秀明(司会) * 輪廻転生、豊饒な次元―松本 徹 * ●資 料 三島由紀夫の幻の本―犬塚 潔 ●新資料 小説『潮騒』の灯台長夫妻と娘 手紙に見る三島由紀夫と私の家族―山下悦夫 ●書 評 高橋睦郎著『在りし、在らまほしかりし三島由紀夫』―田尻芳樹 犬塚潔著『三島由紀夫と持丸博』―井上隆史 ●紹 介 MAKING OF 「花ざかりの森」―西 法太郎 第1回 三島由紀夫とアダプテーション研究会の開催―有元伸子 * ミシマ万華鏡―佐藤秀明/山中剛史 編集後記―佐藤秀明 |
三島由紀夫とスポーツ(三島由紀夫研究⑰)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 190/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-34-9 C0095 |
目次内容 | 三島由紀夫文学館第12回レイクサロン講演 「三島由紀夫とスポーツ」 講師 玉利 齋・山内由紀人/司会 佐藤秀明・山中剛史 特集 三島由紀夫とスポーツ 三島由紀夫とボディビル―肉体の陶酔と死―山内由紀人 踊る三島由紀夫―中元さおり 三島由紀夫のボディビルとアメリカ―編集され、コラージュされる身体の形成―天野知幸 ボクシング小説における表象の実験について―戦後中間小説から2016年まで―柳瀬善治 〈ネタ〉と〈ベタ〉の往還―三島のスポーツ言説文法という視座―疋田雅昭 三島由紀夫の剣―〈文武両道〉から〈菊と刀〉へ―加藤孝男 意識と無意識の狭間で―二つの肉体と『太陽と鉄』―柴田勝二 肉体が見出す「日本」―三島由紀夫「太陽と鉄」覚書―山中剛史 スポーツというループについて―井上隆史 * 鼎 談 「こころで聴く三島由紀夫Ⅴ」アフタートーク 近代能楽集「卒塔婆小町」をめぐって―宮田慶子・松本 徹・佐藤秀明(司会) * 三島由紀夫の生誕地―佐藤秀明 ●資 料 三島由紀夫と武道―犬塚 潔 ●書 評 松本 徹著『三島由紀夫の時代』―佐藤秀明 ●紹 介 細江英公 二十一世紀版『薔薇刑』―古場英登 岡山典弘著『三島由紀夫が愛した美女たち』―木谷真紀子 * ミシマ万華鏡―佐藤秀明/山中剛史 山中湖文学館便り 館長の交代 編集後記―松本 徹 |
三島由紀夫・没後45年(三島由紀夫研究⑯)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 138/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-26-4 C0095 |
目次内容 | 特集 没後45年 三島由紀夫没後四十五年目にその不可解な恋の行方―田中美代子 『鏡子の家』以後覚書―佐藤秀明 見ることと触ること「月澹荘綺譚」と「志賀寺上人の恋」―真銅正宏 ノスタルジアからの回復三島由紀夫「急停車」への一視点―山中剛史 三島由紀夫「日曜日」の〈斬首〉と戦後〈天皇小説〉―大木志門 懸隔甚だしき恋の方へ三島由紀夫「恋重荷」論―田村景子 三島由紀夫の『癩王のテラス』ナーガとは何か―岡山典弘 果たし得ていない「約束」四十五年―松本 徹 「国際三島由紀夫シンポジウム2015」を終えて―井上隆史 * 鼎 談 「こころで聴く三島由紀夫Ⅳ」アフタートーク 近代能楽集「道成寺」をめぐって―宮田慶子・松本 徹・佐藤秀明(司会) ●新資料 三島由紀夫全集未収録書簡 三島由紀夫・大原富枝宛書簡【高知県本山町立大原富枝文学館所蔵】 【ノート】反歌としての短篇『沈める瀧』と「山の魂」―細川光洋 ●資 料 三島由紀夫著「旅の絵本」について―犬塚 潔 ●書 評 松本 徹著『三島由紀夫の生と死』―細谷 博 井上隆史著『三島由紀夫『豊饒の海』vs野間宏『青年の環』戦後文学と全体小説』―富岡幸一郎 鈴木ふさ子著『三島由紀夫 悪の華へ』―柴田勝二 梶尾文武著『否定の文体 三島由紀夫と昭和批評』―武内佳代 有元伸子・久保田裕子編『21世紀の三島由紀夫』―斎藤理生 ●紹 介 佐藤秀明編『三島由紀夫の言葉 人間の性さが』―吉村萬壱 ●ミシマ万華鏡―山中剛史/松本 徹/池野美穂 編集後記 |
三島由紀夫・短篇小説(三島由紀夫研究⑮)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 214/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-20-2 C0095 |
目次内容 | 特集 短篇小説 「スタア」の世界―映画と三島由紀夫―山内由紀人 「剣」論―「思想」を生きる人―佐藤秀明 三島由紀夫「月」論―雑誌「世界」とビート・ジェネレーション―久保田裕子 「女性自身」と三島由紀夫―「雨のなかの噴水」の再掲をめぐって―加藤邦彦 「遠乗会」論―幻滅と優雅、ラディゲ・大岡昇平に比しつつ―細谷 博 『軽王子と衣通姫』論―原田香織 「存在の無力」という「時代の悩み」―「幸福といふ病気の療法」論―山﨑義光 「真夏の死」論―〈喧騒〉と〈静寂〉を内包する季節―沖川麻由子 「私小説」とゆらぐ語り手―三島由紀夫「詩を書く少年」論―稲田大貴 二つの「リドル・ストーリー」―三島由紀夫「橋づくし」と村上春樹「バースデイ・ガール」―大木志門 「女方」におけるクィアな身体―有元伸子 占領下の無秩序への化身―『鍵のかかる部屋』―松本 徹 戦争の記憶の行方―「足の星座」から「英霊の声」へ―中元さおり 「帽子の花」論―アメリカの「光」と「影」―九内悠水子 マスコミ時代の貴種流離譚―三島由紀夫「スタア」論―山中剛史 * 鼎 談 「こころで聴く三島由紀夫Ⅲ」アフタートーク * 「近代能楽集」の演出に思うこと―田中美代子 * 三島由紀夫著「美しい星」について―犬塚 潔 ●書 評 山内由紀人著『三島由紀夫の肉体』―山中剛史 南 相 旭著 三島由紀夫における「アメリカ」―井上隆史 ●紹 介 犬塚潔著『豊饒の海』の装幀の秘密―松本 徹 ヴォルスカ・ヨアンナ著『空虚の顕現』―山中剛史 ミシマ万華鏡―松本 徹・山中剛史 山中湖文学館便り・編集後記 |
三島由紀夫・鏡子の家(三島由紀夫研究⑭)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 182/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-10-3 C0095 |
目次内容 | 特集 鏡子の家 二つの「鏡」『鏡子の家』と11・25―鈴木啓二 『鏡子の家』論「古き良き昭和」という幻影―井上隆史 『鏡子の家』その方法を中心に―松本 徹 * 三島由紀夫と神風連『奔馬』の背景を探る―岡山典弘 * 座談会 劇団浪曼劇場の軌跡舞台裏から見た三島演劇 ■出席者 宮前日出夫/西尾榮男/松本 徹/井上隆史/山中剛史 * 未発表「豊饒の海」創作ノート⑪―翻刻 井上隆史・工藤正義・佐藤秀明 * 鼎 談 「こころで聴く三島由紀夫Ⅱ」アフタートーク 「葵上」をめぐって―宮田慶子・松本 徹・佐藤秀明(司会) ●資 料 三島由紀夫の不道徳教育講座―犬塚 潔 決定版三島由紀夫全集逸文目録稿(2)―山中剛史編 ●書 評 長谷川三千子著『神やぶれたまはず』―松本 徹 川上陽子著『三島由紀夫〈表面〉の思想』―中元さおり 小阪知弘著『ガルシア・ロルカと三島由紀夫 二十世紀 二つの伝説』―田中裕也 ●紹 介―池野美穂 三島由紀夫『近代能楽集』ノ内「葵上」DVD 三島由紀夫『近代能楽集』ノ内「卒塔婆小町」DVD ミシマ万華鏡―山中剛史/池野美穂 山中湖文学館便り 編集後記―松本 徹 |
三島由紀夫と昭和十年代(三島由紀夫研究⑬)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 166/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907282-00-4 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と昭和十年代 少年の闘い─「彩絵硝子」から─田中美代子 蓮田善明『詩と批評』について─井上隆史 三島由紀夫の〝佐藤春夫時代〟─幻の出版『贋ドン・ファン記』をめぐって─山中剛史 三島由紀夫「夜の車」の生成と変容─日本浪曼派美学からの訣別─田中裕也 文学的志向の形成、その輪郭─『花ざかりの森』まで─松本 徹 三島由紀夫と昭和十年代の映画文化─山内由紀人 * 三島由紀夫のトポフィリア─神島から琉球へ─岡山典弘 対 談 「こころで聴く三島由紀夫」アフタートーク「弱法師」と「卒塔婆小町」をめぐって─宮田慶子・松本 徹 未発表「豊饒の海」創作ノート⑩─翻刻 佐藤秀明・工藤正義・井上隆史 ●資 料 三島由紀夫と林富士馬─林富士馬先生の霊前に捧ぐ─犬塚 潔 ●書 評 富岡幸一郎著『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』─佐藤秀明 山内由紀人著『三島由紀夫、左手に映画』─山中剛史 ジェニフェール・ルシュール著『ガリマール新評伝シリーズ 三島由紀夫』─有元伸子 ●紹 介─池野美穂 藤野 博著『三島由紀夫と神格天皇』 田村景子著『三島由紀夫と能楽─『近代能楽集』、または堕地獄者のパラダイス』 林 進著『意志の美学 三島由紀夫とドイツ文学』 『11、25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 ミシマ万華鏡─太田一直/山中剛史 編集後記─松本 徹 |
三島由紀夫と同時代作家(三島由紀夫研究⑫)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 166/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-94-7 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と同時代作家 吉屋信子と三島由紀夫―田中美代子 三島由紀夫と福田恆存の「自然」「古典主義」と「秩序感覚」をめぐって―浜崎洋介 ひそやかな共同創作―「憂国」と武田泰淳―木田隆文 三島由紀夫と大岡昇平―『聲』創刊前の「鉢の木会」時代を中心に―花﨑育代 民主主義の逆説―大江健三郎と三島由紀夫の戦後―柴田勝二 三島由紀夫と安部公房のボクシング―ラジオドラマの実験について―鳥羽耕史 〈エロス〉のドラマトゥルギー―三島由紀夫・寺山修司「エロスは抵抗の拠点たりうるか」を読む―山中剛史 江藤淳『作家は行動する』の想像力論―井上隆史 磯田光一の「転向」―佐藤秀明 二次創作された三島由紀夫の舞台―言葉・身体・音楽の饗宴―有元伸子 ●資 料 ポエムジカ・「天と海」について―犬塚 潔 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典 Ⅶ―池野美穂編 未発表「豊饒の海」創作ノート⑨ 翻刻―工藤正義・井上隆史・佐藤秀明 ●書 評 岩下尚史著『ヒタメン 三島由紀夫が女に逢う時…』佐藤秀明 山内由紀人著『三島由紀夫VS.司馬遼太郎 戦後精神と近代』田中美代子 ●紹 介 島内景二著『ミネルヴァ日本評伝選 三島由紀夫―豊饒の海に注ぐ』池野美穂 ミシマ万華鏡―池野美穂/山中剛史 編集後記―松本 徹 |
三島由紀夫と編集(三島由紀夫研究 ⑪)
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 190/A5判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-85-5 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と編集 山中湖文学の森 三島由紀夫文学館第六回レイクサロン 講演 「豊饒の海」完結まで―小島千加子 「三島由紀夫と編集者」ノート―山中剛史 編集者・三島由紀夫二つの「文学全集」―藤田三男 編集との係わり素描三島由紀夫、活動の一つの基軸―松本徹 座談会 話しているうちに企画が……松本道子氏を囲んで ■出席者 松本道子・松本徹・山中剛史・池野美穂 古層に秘められた空間の記憶―「鏡子の家」における戦前と戦後―中元さおり 無限化されるジャンルあるいはキャラとしてのゾーエ―三島由紀夫の二重の批評性について―柳瀬善治 三島由紀夫と橋家―もう一つのルーツ―岡山典弘 未発表「豊饒の海」創作ノート⑧ 翻刻 井上隆史・工藤正義・佐藤秀明 ●資 料 「鯉になった和尚さん」の共同脚色について―犬塚潔 決定版三島由紀夫全集逸文目録稿(1)―山中剛史編 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典Ⅵ―池野美穂編 ●書 評 遠藤浩一著『福田恆存と三島由紀夫 1945~1970』―浜崎洋介 有元伸子著『三島由紀夫物語る力とジェンダー―「豊饒の海」の世界』―武内佳代 柳瀬善治著『三島由紀夫研究―「知的既観的な時代」のザインとゾルレン』―テレングト・アイトル 井上隆史著『三島由紀夫 幻の遺作を読む―もう一つの「豊饒の海」』―田尻芳樹 ●紹 介 宮下規久朗・井上隆史著『三島由紀夫の愛した美術』―山中剛史 衣斐弘行著『金閣異聞』―松本徹 ミシマ万華鏡―太田一直/池野美穂/山中剛史 編集後記―松本徹 |
越境する三島由紀夫(三島由紀夫研究 ⑩)※品切れ
責任編集 | 松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 222/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-73-2 C0095 |
目次内容 | 特集 越境する三島由紀夫 三島由紀夫文学館開館10周年記念フォーラム 三島由紀夫の演劇―ドナルド・キーン 三島さんと会った日々―横尾忠則 質疑応答―司会 佐藤秀明/井上隆史 ミッキー・マウスと三島由紀夫の身体―大塚英志 三島由紀夫の合わせ鏡としての横尾忠則の幻像―飯田髙誉 尊皇と王殺しの思想―三島由紀夫の天皇観について―佐藤秀明 イコンとしての三島由紀夫―『薔薇刑』体験までの道程―山中剛史 三島由紀夫と松本清張の東南アジア―「創作ノート」という方法―久保田裕子 三島由紀夫と短歌―塚本邦雄と春日井建―山内由紀人 座談会 『鹿鳴館』のオペラ化をめぐって―池辺晋一郎氏を囲んで ■出席者 池辺晋一郎・松本徹・井上隆史・広瀬大介 未発表「豊饒の海」創作ノート⑦ 翻刻 佐藤秀明・工藤正義・井上隆史 ●資 料 アンジェイ・ワイダ演出の「近代能楽集」関係資料について―西野常夫編 細江英公写真集「薔薇刑」について―犬塚 潔 ●寄 稿 三島由紀夫文学館 退職にあたって―工藤正義 ●研究動向 三島由紀夫研究の展開―武内佳代 ●書評 佐久間隆史著『三島由紀夫論―その詩人性と死をめぐって』―梶尾文武 清 眞人著『三島由紀夫におけるニーチェ―サルトル実存的精神分析を視点として』― 岡村雅史 山口基編著『三島由紀夫研究文献総覧』―山中剛史 ミシマ万華鏡―太田一直/池野美穂/山中剛史 三島由紀夫研究 総目次(1号~9号) |
三島由紀夫と歌舞伎(三島由紀夫研究 ⑨)※品切れ
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 156/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-66-4 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と歌舞伎 座談会 三島歌舞伎の半世紀―織田紘二氏を囲んで― ■出席者 織田紘二・松本 徹・井上隆史・山中剛史 三島由紀夫の歌舞伎舞踊―道行の変容―神山彰 擬古典という挑戦―松本 徹 三島歌舞伎ヒロインの系譜―木谷真紀子 三島演劇における歌舞伎の底流―音楽/歌舞伎/劇場性―山中剛史 三島歌舞伎上演一覧―山中剛史編 * 三島由紀夫と刺青―岡山典弘 未発表「豊饒の海」創作ノート⑥―翻刻 井上隆史・工藤正義・佐藤秀明 ●資 料 三島由紀夫が作りたかった六世中村歌右衛門写真集―犬塚 潔 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典Ⅴ―池野美穂 編 ●書評 井上隆史著『豊饒なる仮面 三島由紀夫』(日本の作家49)―宇佐美 毅 佐藤秀明著『三島由紀夫の文学』―細谷 博 吉村千穎著『終りよりはじまるごとし 1967~1971編集私記』―池野美穂 ミシマ万華鏡―山中剛史 |
三島由紀夫・英霊の聲(三島由紀夫研究 ⑧)※品切れ
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 152/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-64-0 C0095 |
目次内容 | 特集 英霊の聲 『英霊の声』と一九八〇年以降の文学―富岡幸一郎 『英霊の聲』と霊学シャーマニズム―鎌田東二 封印された物語―田中美代子 『英霊の声』は現代日本に甦るか―宮崎正弘 戦後政治と三島由紀夫―吉田・岸時代を中心として―遠藤浩一 「英霊の声」と「悪臣の歌」―井上隆史 「十日の菊」から「朱雀家の滅亡」へ―生きのびた者の実存的地平―山中剛史 『英霊の聲』への応答―『朱雀家の滅亡』論―松本徹 未発表「豊饒の海」創作ノート⑤―翻刻 佐藤秀明・工藤正義・井上隆史 ●資 料 完全挿絵本「サーカス」の秘密―犬塚潔 【公開討議】 三島戯曲を演じる―中山仁氏を囲んで― ■司会 佐藤秀明 ■インタビュアー 井上隆史・山中剛史 ●書評 西尾幹二著『三島由紀夫の死と私』―論評という「体験」の検証―松本徹 ●ミシマ万華鏡―池野美穂/山中剛史/工藤正義 |
三島由紀夫・近代能楽集(三島由紀夫研究 ⑦)※品切れ
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 156/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-62-6 C0095 |
目次内容 | 特集 近代能楽集 座談会 能と三島由紀夫―松岡心平氏を囲んで― ■出席者 松岡心平・松本 徹・井上隆史・山中剛史 「近代能楽集」の演出―笠原伸夫 三島由紀夫の能への造詣―羽田昶 詩的次元を開く―松本徹 「金閣寺」の構成意識―出原隆俊 ●三島由紀夫と同時代作家● 安部公房と三島由紀夫―宮西忠正 作家、知識人、パーソナリティー―ヴォルスカ・ヨアンナ 未発表「豊饒の海」創作ノート④ 座談会 アートシアターと三島由紀夫―葛井欣士郎氏を囲んで ■出席者 葛井欣士郎・松本 徹・井上隆史・山中剛史 ●資 料 三島由紀夫の廃棄書―犬塚 潔 三島由紀夫作品上演目録(決定版全集以後)2―山中剛史 ●研究展望 三島由紀夫の新局面―武内佳代 ●ミシマ万華鏡―山中剛史/池野美穂/工藤正義 |
三島由紀夫・金閣寺(三島由紀夫研究 ⑥)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 180/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-58-9 C0095 |
目次内容 | 特集 金閣寺 座談会 文学座と三島由紀夫―戌井市郎氏を囲んで― ■出席者 戌井市郎・松本 徹・井上隆史・山中剛史 『金閣寺』の位相―大久保典夫 『金閣寺』論―想像力の問題―井上隆史 模型という比喩―三島由紀夫『金閣寺』―久保田裕子 光彩陸離たる言葉―青木 健 三島由紀夫『金閣寺』―鳳凰を夢みた男―花﨑育代 『金閣寺』における男性性構築とその揺らぎ―黒岩裕市 『金閣寺』の中の女―大西 望 『金閣寺』再読―母なる、父なる、金閣―有元伸子 『金閣寺』から『美しい星』へ―山﨑義光 受容と浸透―小説『金閣寺』の劇化をめぐって―山中剛史 未発表「豊饒の海」創作ノート③ ●資 料 三島由紀夫の名刺―犬塚 潔 |
三島由紀夫・禁色(三島由紀夫研究 ⑤)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 160/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-55-8 C0095 |
目次内容 | 特集 禁 色 座談会 「内部の人間」から始まった―秋山駿氏を囲んで― ■出席者 秋山 駿・松本 徹・井上隆史・山中剛史 美神の揺りかご―「春子」の変容―田中美代子 『禁色』論―「精神性」の喜劇と芸術至上主義―井上隆史 交換と模倣―『禁色』における《対話》の回路―日高佳紀 『禁色』の童話―不完全な現実と、虚構の現実―池野美穂 『禁色』の中の禁色―〈モデル〉というフィクションのリアリティー―山中剛史 異形な小説『禁色』―松本 徹 未発表「豊饒の海」創作ノート②―翻刻 井上隆史・工藤正義・佐藤秀明 座談会 同級生・三島由紀夫―本野盛幸、六條有康両氏に聞く― ■出席者 本野盛幸・六條有康・松本 徹・佐藤秀明 ●資 料 評論集「美の襲撃」ができるまで/腹子の皮の限定本―犬塚 潔 ●書 評 PCと作家論の面白さの狭間で―疋田雅昭 椎根 和著『平凡パンチの三島由紀夫』 杉山隆男著『「兵士」になれなかった三島由紀夫』 |
三島由紀夫の演劇(三島由紀夫研究 ④)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 172/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 978-4-907846-53-4 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫の演劇 座談会 追悼公演 「サロメ」演出を託されて和久田誠男氏を囲んで― ■出席者 和久田誠男・松本 徹・井上隆史・山中剛史 三島劇のために―今村忠純 「鹿鳴館」までの道―井上隆史 悲劇の死としての詩劇―『近代能楽集』の文体と劇場―梶尾文武 「戯曲の文体」の確立―『白蟻の巣』を中心に―松本 徹 虚構少年の進化―『薔薇と海賊』をめぐって―佐藤秀明 三島戯曲の六〇年代―『十日の菊』と『黒蜥蜴』―山内由紀人 新派と三島演劇―思い出すままに―狩野晃一 ●紹 介 オペラ「午後の曳航」―松本道介 未発表「豊饒の海」創作ノート①―翻刻 工藤正義・佐藤秀明 座談会 演劇評論家の立場から―岩波剛氏を囲んで― ■出席者 岩波 剛・松本 徹・井上隆史・山中剛史 ●資 料 『灯台』/三島由紀夫の手紙―犬塚 潔 三島由紀夫作品上演目録稿(決定版全集以後)―山中剛史 編 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典IV―池野美穂 編 ●書 評 田中美代子著『三島由紀夫 神の影法師』―柴田勝二 井上隆史著『三島由紀夫 虚無の光と闇』―小埜裕二 |
三島由紀夫・仮面の告白(三島由紀夫研究 ③)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 174/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 4-907846-44-4 C0095 |
目次内容 | 特集 仮面の告白 座談会 「岬にての物語」以来25年― 川島 勝氏を囲んで ■出席者 川島 勝・松本 徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史 「『仮面の告白』の〈ゆらめき〉」―「盥のゆらめく光の縁」はなぜ「最初の記憶」ではないのか―細谷 博 仮面の恩寵、仮面の絶望―『決定版三島由紀夫全集』収録の新資料を踏まえて読む―井上隆史 『仮面の告白』―セクシュアリティ言説とその逸脱―久保田裕子 『仮面の告白』と童話―ローズの悲しみ、「私」の悲しみ―池野美穂 三島由紀夫の軽井沢―『仮面の告白』を中心に―松本 徹 三島由紀夫が見逃した祖父―樺太庁長官平岡定太郎―大西 望 ●寄 稿 三島由紀夫と丹後由良、そしてポッポ屋 修さん―平間 武 ●紹 介 フランスにおける三島由紀夫の現在― 新聞・雑誌記事から― 高木瑞穂 座談会 バンコックから市ヶ谷まで― 徳岡孝夫氏を囲んで ■出席者 徳岡孝夫・松本 徹・井上隆史・山中剛史 ●資 料 初版本『花ざかりの森』について―犬塚 潔 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典 Ⅲ―池野美穂 編 ●書 評 佐藤秀明著『日本の作家100人 三島由紀夫人と文学』―工藤正義 伊藤勝彦著『最後のロマンティーク 三島由紀夫』― 中野裕子 |
三島由紀夫と映画(三島由紀夫研究②)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 186/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 4-907846-43-6 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫と映画 座談会 原作から主演・監督まで ―プロデューサー藤井浩明氏を囲んで― ■出席者 藤井浩明/松本 徹/佐藤秀明/井上隆史/山中剛史 三島映画略説―雑誌・新聞記事から/三島映画目録(増補改訂)―山中剛史 「三島映画」の世界―井上隆史 自己聖化としての供儀―映画「憂国」攷―山中剛史 戦中派的情念とやくざ映画―三島由紀夫と鶴田浩二―山内由紀人 市川雷蔵の「微笑」―三島原作映画の市川雷蔵―大西 望 異常性愛と階級意識―日本映画とフランス映画「肉体の学校」について―松永尚三 肯定するエクリチュール―「憂国」論―佐藤秀明 三島由紀夫における『闘争のフィクション』―ボクシングへの関心から見た戦略と時代への視座―柳瀬善治 ●資 料 「からっ風野郎」未発表資料―犬塚 潔 三島由紀夫放送関係目録―山中剛史 インタビュー 三島由紀夫の学習院時代―二級下の嶋裕氏に聞く― 嶋 裕■聞き手 松本 徹/井上隆史 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品事典Ⅱ―池野美穂編 ●書 評 松本健一著『三島由紀夫の二・二六事件』―松本 徹 堂本正樹著『回想 回転扉の三島由紀夫』―松本 徹 松本 徹著『三島由紀夫 エロスの劇』―有元伸子 松本 徹著『あめつちを動かす 三島由紀夫論集』―井上隆史 |
三島由紀夫の出発(三島由紀夫研究①)
責任編集 | 松本徹・ 佐藤秀明・ 井上隆史 |
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本体価格 | 2,500円 |
ページ数/判型 | 204/菊判並製 |
ISBN/分類コード | 4-907846-42-8 C0095 |
目次内容 | 特集 三島由紀夫の出発 座談会 雑誌「文芸」と三島由紀夫 ―元編集長・寺田博氏を囲んで― 新資料 三島由紀夫・寺田博宛書簡二通 ■出席者 寺田 博 /松本 徹 /井上隆史 /山中剛史 神の予感・断章―田中美代子 小説家・三島由紀夫の「出発」―井上隆史 『愛の乾き』の〈はじまり〉―細谷 博 ―テレーズと悦子、末造と弥吉、そしてメディア、ミホ― ジャン・コクトオからの出発―山内由紀人 〈日本〉への出発 ―『林房雄論』と『アポロの杯』をめぐって―柴田勝二 ある『忠誠』論―『昭和七年』の『奔馬』―佐藤秀明 三島由紀夫にとっての天皇―松本 徹 『決定版三島由紀夫全集』初収録作品辞典Ⅰ―池野美穂 編 インタビュー 三島由紀夫との舞台裏 ―振付家・県洋二氏に聞く― 県 洋二 ■聞き手 井上隆史 /山中剛史 ●資 料 復刻原稿「悪臣の歌」 「三島由紀夫の童話」―犬塚 潔 ●研究展望 三島由紀夫研究の展望― 高寺康仁 |