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近代文学に見る〈霊性〉

近代文学に見る〈霊性〉
著者 下山孃子
本体価格 5,500円+税
ページ数/判型 410/A5判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-73-8 C3095
発行日 2021年9月30日
本の紹介 人が〈霊性〉を自覚する時。
禅仏教、キリスト教、武士道といった人間の〈霊性〉に関する近代文学を考察する。
目次内容 序に代えて

第一章 夏目漱石
一、『門』──宗助の〈参禅〉

第二章 明治女学校に因んで
一、木村熊二の〈回心〉──「旧幕の遺臣」のキリスト教
二、野上弥生子『森』──虚実の狭間に

第三章 島崎藤村
一、藤村のイブセン受容──『ロスメルの家』を中心に
二、『海へ』『エトランゼエ(仏蘭西旅行者の群)』の基底──〈観察〉から〈幻想〉へ
三、「嵐」と馬籠──時空の円環

第四章 『新撰讃美歌』
一、明治二十年代ロマンティシズムの源流
二、樋口一葉日記に現れた讃美歌考

第五章 徳田秋聲
一、『黴』と『光を追うて』の間──見えざる〈士族意識〉
二、「新世帯」再読──定住と流浪

第六章 志賀直哉におけるキリスト教
一、「自転車」「或る男、其姉の死」の草稿類を中心に

第七章 カトリック作家の文学
一、遠藤周作『海と毒薬』──〈語り〉のディメンション
二、遠藤周作『沈黙』──「切支丹屋敷役人日記」のことなど
三、大原富枝『メノッキオ』──そのカトリシズム理解のために

第八章 円地文子
一、『女坂』の〈憑霊〉──〈ざんぶりと〉考

第九章 大江健三郎
一、「『罪のゆるし』のあお草」──「魂の問題」について
二、『燃えあがる緑の木』の〈教会〉──「信仰を持たないもの」の祈り

初出一覧
あとがき
人名(作品)索引

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