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私小説というレトリック■「私」を生きる文学■

私小説というレトリック■「私」を生きる文学■
著者 伊藤 博
本体価格 2,500円+税
ページ数/判型 236/四六判上製
ISBN/分類コード 978-4-907282-50-9 C0095
本の紹介 時代・国家・社会・家族の中で、「私」はどのように生きたのか。谷崎・日野・安岡・古井・車谷の文学テクストの修辞技法を読解。
目次内容  Ⅰ自己実現への模索
*谷崎潤一郎の教養小説―「異端者の悲しみ」
 Ⅱ情況への態度決定
*古木鐵太郎の背徳小説―「吹きぶり」
 Ⅲ虚無を生きる時代
*堀田善衞と日野啓三―「広場の孤独」「向う側」
 Ⅳ償いとしての習慣
*安岡章太郎の家族小説―「海辺の光景」
 Ⅴ自己救済の想像力
*古井由吉の虚実往還―「雪の下の蟹」「長い町の眠り」
 Ⅵ憎悪と怨恨の果て
*車谷長吉の心中小説―「忌中」
 Ⅶ受苦と救済の表象
*夏目漱石「門」論攷―悲劇を生きる夫婦
 Ⅸ言葉の編み出す力
*内田百閒『冥途』論―恐怖と幻想の物語

あとがき
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